『お寺の庫裡の大改修』

築100年以上のすばらしい建物です。今まで何度も手を入れてきましたが今回は外部は屋根・壁改修、内部は天井張り替え、壁塗り替え改修。本当にすばらしい建物は手を入れれば入れる程より良くなります。１世紀の時を経てもこの美しさはまさに日本伝統建築ならでは醍醐味です。

施工例写真

屋根の破損による雨漏り等の修繕が全面改装のきっかけでした。
故人である創業者が自分の家のように慈しんだお寺をこうやって改修させて頂ける事に「感謝！」
天井をはぐってみるとこの丸太梁を何重にも組み合わせていました。先人達の技実力には甚だ脱帽です。電動工具もCADもクレーンも何もない時代に培われた伝統的技術と経験が匠の仕事の真骨頂です。
勿論無垢天井板で仕上げです。古い竿が一際きれいに見えます。壁も砂壁で塗り替えました。
奥の間の天井も張り替え、違い棚の美しさにほれぼれです。
奥の間から庭を見る。
和室内は1.5尺幅の赤身の杉天井板を使用。それに対して廊下はランクを落として源平と言われる赤白の無垢杉天井板を使用。このメリハリが和室をより一層引き立てます。
外部は日本瓦吹き替え、壁は漆喰塗仕上。本当にきれいです。仕事させて頂き有難うございます。南無阿弥陀仏（合掌）
建物裏面です。破風板といいお寺の庫裡は本当に美しいですね。