『雨の日の作業~木取り』
2015.07.07
今日は朝から雨です。外での作業はひとやすみ。しかし内部作業は大忙しです。弊社は自然材を得意とする会社なので湿気の多い日はなるべく造作を回避しています。普通の造作工事にはさしたる影響もないとは思いますが、桧材を用いるような化粧の造作をする時は気を付けています。そこで、本日は取り付け作業ではなく加工作業をしています。旧態依然の古い施工手法は非効率で現在は敬遠されていますが、弊社は創業以来ここにはこだわっています。もちろんレベルの高い製材所・木工所・加工所でも製作は可能ですが、自社施工にこだわっています。
今日は天井板・腰壁 枠等の桧の造作材の加工を大工さんにしてもらっています。
今日は天井板・腰壁 枠等の桧の造作材の加工を大工さんにしてもらっています。
小生が買ってきて弊社倉庫に保管してある材料から、適材適所のものを選出し大工さんと相談しています。
この材料は、前述したこともございますが源平板と言われる天井無垢板で良い材料ではありますが決して高級品ではございません。木は芯に近い赤の部分を良しとするのがルールで、高級天井材はこの赤色の部分のみをそれも1本の木から取ったりしています。そんな材料は高級材で一流料亭で出てくる大トロの握りみたいな嗜好品です。また、それだけの価値が当然あります。でも小生は高級材よりも一般材の活用を旨としています。ですから、揃ってもいない材料をこうして並べてこうやって使ったらどうか?いやこうだろう?仕上げはこの方がきれいに見えるとか検討に検討を重ねます。決まった材料の使い方、加工の仕方が重要です。このような少しの気遣いを経て製品へと進化していきます。これが弊社の『木取り』です。
並べかえてみます。
これは天井板。加工して残りは腰壁に取ってみます。材料のソツはなるべくつくりません。
桧の枠材や敷居・鴨居も造ります。寸法を決めそれをどの木でどのように加工するかを検討し作業して製品化します。
これを現場で仕上げて取り付けです。自然材を活用するためにはこのように大工の経験と知識が重要です。それに手間はかかりますがこの少しの労力が大切なのです。
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